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【2021年最新】コメリのタイ進出の最新動向を解説をしてみた

【2021年最新】コメリのタイ進出の最新動向を解説をしてみた

ホームセンター大手のコメリは2017年の時点でタイに進出し、2018年度には店舗運営を始めると発表していました。

しかし2021年の現在時点でオープンしたとの告知はない模様です。

本記事では東南アジアでの事業の立ち上げ経験のある筆者の経験と東南アジアに進出する日本企業の視点を含めて、コメリのタイ進出に関する

・進出の背景
・進出に関する最新情報
・出店が遅れている理由

を中心に考察しています。

まず結論からお伝えすると、国内での事業は上手くいっておりますが、海外では日本で通じている強みが活かせず、採算を合わせることに苦戦しているからと言う理由になります。

本記事では詳細を解説していきます。

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ホームセンター大手のコメリとは?

株式会社コメリは

ホームセンター事業
インターネット事業
リフォーム事業
カード事業
ホームファッション事業
農業事業

パワーおよびハード&グリーン等の実店舗(全国に約1,200店舗)を中心に展開する、日本の大手ホームセンターです。

2020年3月期時点で営業収益は3,485億73百万円を計上しており、新潟県に本社を構える東証一部上場企業であります。

2021年3月期第2四半期の決算資料によれば、コロナウイルス 感染症拡大の影響はあったものの、全店売上は前年比110.6%と安定的に伸びていることが伺えます。

コメリの国内における強みとは?

後述するコメリのタイ進出が遅れている理由にも関連してくるので理解しておきたいことがコメリの国内における主な3つの強みです。

  1. ドミナント出店によるシェアの獲得
  2. 独自の物流システム
  3. プライベートブランドの展開

(参照)
2021年3月期第2四半期決算説明会資料 コメリ https://www.komeri.bit.or.jp/ir/finalaccounts/2021/60th_2Q_kessanall.pdf?1614137650296

1.ドミナント出店とシェアの獲得

まずコメリの国内事業における強みはその圧倒的な店舗数によるシェアの安定的な獲得が出来ていると言うことです。

コメリは沖縄県を除く46の都道府県に出店しており、出店済みの市町村は約44%で全国に約1,200店舗があり、その店舗規模の大きさが伺えます。

またドミナント戦略により効率的にシェアの確保に繋げ、競合を排し、その営業収益を叩き出していることがコメリの1つの強みでしょう。

メモ

ドミナント戦略とはチェーンストアが地域を絞って、集中的に店舗の出店を行うことで経営の効率を高めると共にシェアの拡大をし、競合よりも優位に立とうとする戦略のことを指します。

2.独自の物流システム

コメリは創業当初から、自社で物流システムを構築してきており、それが国内事業の1つの強みとなっております。

1.のドミナント出店によって近くに店舗があり配送効率が高くなっていることに加え、計画も含め全国に11箇所の物流センター、また海外に8箇所の調達拠点を独自で構えているので配送にかかる時間とコストが低く抑えられていることが挙げられます。

3.プライベートブランドの展開

コメリではプライベートブランド商品の開発と販売も強化しています。

2020年3月期には売上の約40%以上がプライベートブランドで占められており、高い利益率を出すことに起因しています。

 

これら上記3つの理由により日本国内の事業においては大きな「営業収益」「低コスト」を実現することが出来ており、業績も右肩上がりと言う結果に繋がっています。

【最新情報】コメリのタイに進出する理由や動向

コメリは2017年に2018年度には店舗運営を始めると発表していました。

2017年の時点で三井物産と業務提携を行なった上で、「株式会社コメリ タイランド」を現地企業との合弁会社を設立しています。

現在もコメリのHP上でも海外事務所の記載とHPがあるので方針が変わった等はないでしょう。

実は一度失敗している海外進出?

実はコメリは1996年あたりから中国の大連へのホームセンターの2店舗の運営を行なっていましたが、店舗事業は2005年に撤退しており、商品の調達機能のみに絞っていました。

今回のタイへの進出はホームセンター事業と言う観点で見ると2度目の海外挑戦となります。

コメリのタイ進出の理由

・日本国内マーケットの将来的な縮小
・タイの国内消費の獲得
・東南アジア進出を見据えた足がかり

であると考えられます。

特にタイでは主要産業の1つが農業があり、またタイ政府も「タイランド4.0」と言う経済政策の元で農業分野を伸ばしていくことを公表しており、コメリのタイ進出はタイでの国内需要の獲得を見据えたものだと考えられます。

関連記事:【2021年】タイに日本企業が進出する理由やメリット・リスクを解説

コメリのタイ進出に関する最新動向

2017年の発表以降、目新しい情報がないままとなっておりました。

しかし「泰国三幸建設株式会社」とタイの日系の建設会社の発表にて「ホームセンター「コメリ」1号店の新築工事」と言うプレスリリースがありました。

2020年の9月29日に正式な店舗建設工事の契約を締結したと言う旨であったので、実際の着工時期やオープンの日程に関しては不明です。

場所はバンコクから見て東側のチャチューンサオ県であるとのことです。

【なぜ遅れた?】コメリのタイ進出における考察

2018年度に店舗運営を開始すると言うことで発表していたのにも関わらず、ここまで遅くなってしまったのには大きく「国内事業の強みが活かせず、採算を合わせることに苦戦した」のではないかと考察します。

先述したようにコメリが日本国内でここまで大きな売上を出しているのには「国内の多くの店舗」「国内の物流システム」「日本人向けのプライベートブランド」によって「大きな営業収益」「低コスト」を実現できているからです。

しかしこれはあくまでも日本国内で通用するビジネスモデルであり海外で実際の店舗を行うには全く別のモデルの構築の必要があります。

タイで事業を行うにはタイ向けの

・物流
・店舗設計
・商品設計
・マーケティング

などを行う必要があり、コメリの強みを活かすことができず、タイでの単価とコストが合わないと言う問題があり、遅れてしまったのではないかと考察しております。

ただ今回、店舗建設が決まったとのことでこの問題を解決できていると言うことでしょう。

【2021年】タイに日本企業が進出する理由やメリット・リスクを解説 の記事でも解説を行なっておりますが、タイ国内での需要を捉えることができればコメリ全体の売上に大きく寄与することになるでしょう。

ただ「どのように」黒字化させ、売上を伸ばしていくのかが今後大きな焦点となってきますので、今後も東南アジア進出ナビではコメリタイランドの動向を追っていきたいと思います。

東南アジア進出ナビではタイ進出を検討している、進出している日本企業様の支援を行なっております。

「何から手をつければいいかわかならい」

「社内に適切な人材がいない」

「販路拡大をしたい」

など事前調査から戦略立案、実務代行まで、あらゆる施策を一気通貫で支援が可能です。

簡単な相談からでも承っておりますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います

コメリのタイ進出の最新動向を解説まとめ

・コメリの第1店舗建設が決定(着工時期、オープン日は不明)

・コメリのタイ店舗進出が遅れた理由は、タイ向けのビジネスモデルへの転換が必要だったから

  • この記事を書いた人

東南アジア進出ナビ編集部:松本佳一郎

マレーシアにて日系企業の不動産広告事業立ち上げを行った経験をもとに東南アジア進出・展開の情報を発信。tokonatsu代表。進出に際する事前調査から実務代行まで支援をしています。無料相談から承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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